認知症センター便り
<オレンジカフェ> 振り返り No.67
こんにちは。オレンジカフェスタッフです。
2026年度第5回目のオレンジカフェを、会場とオンライン(Zoom)で開催しました。今回も多くのご参加をいただき、ありがとうございました。参加できなかった方にも内容をお伝えできるよう、当日の様子をご紹介します。
☕熱中症対策と知っておきたいこと
■ 水分補給について
・スポーツドリンクや経口補水液(OS-1など)は、水分だけでなく糖分や塩分も多く含まれています。そのため、普段の水分補給として常に飲むのではなく、汗をたくさんかいたときや体調が悪いときなど、必要な場面で利用することが大切です。
・普段の水分補給であれば、水やお茶でも十分です。一度にたくさん飲むよりも、のどが渇く前に、少しずつこまめに飲むことを心がけましょう。
・朝に散歩をする場合も、無理をせず、途中で水分を補給できるように飲み物を持って出かけると安心です。
■ 高齢者や認知症の方の熱中症対策
・高齢になると、暑さやのどの渇きを感じにくくなることがあります。また、認知機能が低下すると、下記のことが起こりやすくなります。
〇暑くてもエアコンをつけない
〇エアコンをつけることを忘れる
〇暑さに合わせて服装を変えることが難しい
〇水分をとることを忘れる
・エアコンの風を嫌がる方もいますが、暑い時期には「つけ忘れ」を防ぐため、エアコンをつけたままにしておくことも一つの方法です。 風向きを変えるルーバーなどを利用すると、直接風が当たらないようにできます。
・離れて暮らす家族の場合は、スマート家電などを利用して、遠隔からエアコンを操作するといった見守りの方法もあります。
■ 熱中症が疑われるとき
・意識がもうろうとしているなど、重い熱中症が疑われる場合は、すぐに救急車を呼ぶことが大切です。救急車を待つ間は、涼しい場所へ移動させ、衣服をゆるめて体を冷やします。特に、首の周り、わきの下、足の付け根などを冷やすと、効率よく体温を下げることができます。
・北海道でも、夏には熱中症になることがあります。特に内陸部では真夏日になることもあります。また、暑さに慣れていないことや、エアコンの普及率が比較的低いことなどから、注意が必要です。
☕エアコンを上手に使うには
■ エアコンはつけっぱなしでも大丈夫?
・最近のエアコンは、長時間の連続運転を考えて作られています。ですから、24時間つけておくことを過度に心配する必要はありません。一方で、高齢者の方が外出中に切ったエアコンを帰宅後につけ忘れて、熱中症になるケースがあります。つけっぱなしにする事でそのようなミスは避けられますので、安全を考えると夜中まで暑い時期はむしろつけっぱなしがお勧めです。
■ 設定温度と風量
・室温や湿度、体調などにもよりますが、設定温度は26~27℃程度を一つの目安にできます。
・部屋を早く涼しくしたいとき、設定温度を下げても涼しくなるまでの時間は変わりません。適温を通り越して冷えすぎてしまうだけです。風量設定を強にして空気の循環を上げた方が早く涼しくなるといわれています。
■ 室外機の注意点
・室外機に直射日光が当たると、冷房の効率が下がるというのは本当です。日よけを設置する場合は、室外機から距離を確保してよしずを置くなど、風通しを確保したうえで日陰を作ることが大切です。室外機の上に物を置いたり、室外機をすっぽり覆うカバーをつけたりすると、逆に冷房効率が下がるので注意しましょう。
・室外機に水をかけて冷やす方法もありますが、機器への影響も考えられるため、積極的に行う方法としてはおすすめしません。
■ ドレンホースの注意点
・エアコンから出る水を排出するドレンホースから、虫が入ったり、空気や水が逆流したりすることがあります。これに備えて、市販の防虫キャップや逆流防止部品「おとめちゃん」などを利用する方法もあります。
・また、換気扇を常時つけている場合、ドレンホースから空気を吸い込んで「ポコポコ」という音がすることがあります。このような場合も、逆流防止弁などで改善できることがあります。
☕高齢者の見守りと地域の支援
・一人暮らしの高齢者で、外を歩き回ってしまう、熱中症が心配、といった場合には、一人で抱え込まず、地域包括支援センターに相談することが大切です。
・地域の民生委員も、高齢者の見守りに関わっています。担当の民生委員が分からない場合は、市役所などに問い合わせると確認できます。
・小平市では、地域の方が高齢者を見守る「地域見守りボランティア」の仕組みもあります。必要に応じて、地域包括支援センターなどに相談してみましょう。
■ 地域の情報を集めるには
・地域のイベントや福祉に関する情報は、市報や社会福祉協議会の広報誌などから得ることができます。
■ もの忘れ外来を受診するとき
認知症の専門外来は、予約してから受診まで1か月程度待つこともあります。受診を考えている場合は、「もう少し様子を見よう」と先延ばしにせず、早めに予約しておくと安心です。予約の際に、キャンセルなどによる空きがないか相談してみるのもよいでしょう。
☕認知機能と生活習慣について
長田先生から研究紹介がありました。
■ テレビやパソコンの使い方
・テレビを長時間見ていることと認知症のリスクとの関連を示した研究があります。特に、1日に2時間を超えてテレビを見る人では、認知症のリスクが高くなる傾向が報告されています。ただし、「テレビを見ることが認知症の原因になる」と決まったわけではありません。テレビを長時間見る人は、運動や外出、人との交流などが少ない、といった別の要因も関係している可能性があります。
・一方、パソコンの使用については、1日2~3時間程度までは認知症リスクがやや低い傾向がみられ、それ以上になると少しずつ上昇するという研究結果もあります。
大切なのは、テレビやパソコンの時間だけを気にするのではなく、運動、人との交流、趣味など、いろいろな活動をバランスよく行うことです。
■ テレビを見なくなったこともサイン?
以前は好きだったテレビドラマを見なくなったり、ドラマの内容や登場人物の関係が分からなくなったりすることがあります。こうした変化があった場合には、認知機能が以前と比べて変化している可能性があります。もちろん、単に興味が変わっただけの場合もあります。大切なのは、「以前と比べて何か変わった」と家族や周囲の人が感じることです。「最近、テレビを見なくなった」「ニュースの内容が分からなくなった」など、生活の中で気になる変化があれば、もの忘れ外来などに相談するきっかけにもなるかもしれません。
■ テレビやラジオを「ながら」で活用する
テレビやラジオは、緊急地震速報や時刻を知るためなど、生活に役立つ面もあります。ただし、テレビを見ながら長時間座ったままになると、運動不足につながることがあります。テレビを見ながら足を動かしたり、ストレッチをしたりするなど、「ながら運動」を取り入れるのもよい方法です。
☕その他のお話
■ 「しゃべる家電」の便利さと難しさ
最近は、「電源が入りました」「ドアが開いています」など、音声で知らせてくれる家電が増えています。ただ、音声によるお知らせは便利な一方で、家の中に家電が増えると、「どの機械が鳴っているのか分からない」ということも起こります。特に高齢者にとっては、音だけで機器を判断することが難しい場合もあります。
■ 見守りに使える簡易ロボット
介護や見守りに利用できる、比較的安価な簡易ロボットも紹介されました。機能を絞ることで価格を抑え、短時間の見守りなど、限られた用途に使えます。
■ 認知症をテーマにした映画上映会
「こだいら認知症週間」に、認知症をテーマにした映画の上映会が開催されます。
映画を通して、認知症について知り、家族や周囲の人との関わりについて考える機会になりそうです。
上映作品:『父と僕の終わらない歌』
日時:11月21日(土)午後6時45分~8時30分
会場:ルネこだいら レセプションホール
>認知症センター/認知症疾患医療センター
2026年度第5回目のオレンジカフェを、会場とオンライン(Zoom)で開催しました。今回も多くのご参加をいただき、ありがとうございました。参加できなかった方にも内容をお伝えできるよう、当日の様子をご紹介します。
☕熱中症対策と知っておきたいこと
■ 水分補給について
・スポーツドリンクや経口補水液(OS-1など)は、水分だけでなく糖分や塩分も多く含まれています。そのため、普段の水分補給として常に飲むのではなく、汗をたくさんかいたときや体調が悪いときなど、必要な場面で利用することが大切です。
・普段の水分補給であれば、水やお茶でも十分です。一度にたくさん飲むよりも、のどが渇く前に、少しずつこまめに飲むことを心がけましょう。
・朝に散歩をする場合も、無理をせず、途中で水分を補給できるように飲み物を持って出かけると安心です。
■ 高齢者や認知症の方の熱中症対策
・高齢になると、暑さやのどの渇きを感じにくくなることがあります。また、認知機能が低下すると、下記のことが起こりやすくなります。
〇暑くてもエアコンをつけない
〇エアコンをつけることを忘れる
〇暑さに合わせて服装を変えることが難しい
〇水分をとることを忘れる
・エアコンの風を嫌がる方もいますが、暑い時期には「つけ忘れ」を防ぐため、エアコンをつけたままにしておくことも一つの方法です。 風向きを変えるルーバーなどを利用すると、直接風が当たらないようにできます。
・離れて暮らす家族の場合は、スマート家電などを利用して、遠隔からエアコンを操作するといった見守りの方法もあります。
■ 熱中症が疑われるとき
・意識がもうろうとしているなど、重い熱中症が疑われる場合は、すぐに救急車を呼ぶことが大切です。救急車を待つ間は、涼しい場所へ移動させ、衣服をゆるめて体を冷やします。特に、首の周り、わきの下、足の付け根などを冷やすと、効率よく体温を下げることができます。
・北海道でも、夏には熱中症になることがあります。特に内陸部では真夏日になることもあります。また、暑さに慣れていないことや、エアコンの普及率が比較的低いことなどから、注意が必要です。
☕エアコンを上手に使うには
■ エアコンはつけっぱなしでも大丈夫?
・最近のエアコンは、長時間の連続運転を考えて作られています。ですから、24時間つけておくことを過度に心配する必要はありません。一方で、高齢者の方が外出中に切ったエアコンを帰宅後につけ忘れて、熱中症になるケースがあります。つけっぱなしにする事でそのようなミスは避けられますので、安全を考えると夜中まで暑い時期はむしろつけっぱなしがお勧めです。
■ 設定温度と風量
・室温や湿度、体調などにもよりますが、設定温度は26~27℃程度を一つの目安にできます。
・部屋を早く涼しくしたいとき、設定温度を下げても涼しくなるまでの時間は変わりません。適温を通り越して冷えすぎてしまうだけです。風量設定を強にして空気の循環を上げた方が早く涼しくなるといわれています。
■ 室外機の注意点
・室外機に直射日光が当たると、冷房の効率が下がるというのは本当です。日よけを設置する場合は、室外機から距離を確保してよしずを置くなど、風通しを確保したうえで日陰を作ることが大切です。室外機の上に物を置いたり、室外機をすっぽり覆うカバーをつけたりすると、逆に冷房効率が下がるので注意しましょう。
・室外機に水をかけて冷やす方法もありますが、機器への影響も考えられるため、積極的に行う方法としてはおすすめしません。
■ ドレンホースの注意点
・エアコンから出る水を排出するドレンホースから、虫が入ったり、空気や水が逆流したりすることがあります。これに備えて、市販の防虫キャップや逆流防止部品「おとめちゃん」などを利用する方法もあります。
・また、換気扇を常時つけている場合、ドレンホースから空気を吸い込んで「ポコポコ」という音がすることがあります。このような場合も、逆流防止弁などで改善できることがあります。
☕高齢者の見守りと地域の支援
・一人暮らしの高齢者で、外を歩き回ってしまう、熱中症が心配、といった場合には、一人で抱え込まず、地域包括支援センターに相談することが大切です。
・地域の民生委員も、高齢者の見守りに関わっています。担当の民生委員が分からない場合は、市役所などに問い合わせると確認できます。
・小平市では、地域の方が高齢者を見守る「地域見守りボランティア」の仕組みもあります。必要に応じて、地域包括支援センターなどに相談してみましょう。
■ 地域の情報を集めるには
・地域のイベントや福祉に関する情報は、市報や社会福祉協議会の広報誌などから得ることができます。
■ もの忘れ外来を受診するとき
認知症の専門外来は、予約してから受診まで1か月程度待つこともあります。受診を考えている場合は、「もう少し様子を見よう」と先延ばしにせず、早めに予約しておくと安心です。予約の際に、キャンセルなどによる空きがないか相談してみるのもよいでしょう。
☕認知機能と生活習慣について
長田先生から研究紹介がありました。
■ テレビやパソコンの使い方
・テレビを長時間見ていることと認知症のリスクとの関連を示した研究があります。特に、1日に2時間を超えてテレビを見る人では、認知症のリスクが高くなる傾向が報告されています。ただし、「テレビを見ることが認知症の原因になる」と決まったわけではありません。テレビを長時間見る人は、運動や外出、人との交流などが少ない、といった別の要因も関係している可能性があります。
・一方、パソコンの使用については、1日2~3時間程度までは認知症リスクがやや低い傾向がみられ、それ以上になると少しずつ上昇するという研究結果もあります。
大切なのは、テレビやパソコンの時間だけを気にするのではなく、運動、人との交流、趣味など、いろいろな活動をバランスよく行うことです。
■ テレビを見なくなったこともサイン?
以前は好きだったテレビドラマを見なくなったり、ドラマの内容や登場人物の関係が分からなくなったりすることがあります。こうした変化があった場合には、認知機能が以前と比べて変化している可能性があります。もちろん、単に興味が変わっただけの場合もあります。大切なのは、「以前と比べて何か変わった」と家族や周囲の人が感じることです。「最近、テレビを見なくなった」「ニュースの内容が分からなくなった」など、生活の中で気になる変化があれば、もの忘れ外来などに相談するきっかけにもなるかもしれません。
■ テレビやラジオを「ながら」で活用する
テレビやラジオは、緊急地震速報や時刻を知るためなど、生活に役立つ面もあります。ただし、テレビを見ながら長時間座ったままになると、運動不足につながることがあります。テレビを見ながら足を動かしたり、ストレッチをしたりするなど、「ながら運動」を取り入れるのもよい方法です。
☕その他のお話
■ 「しゃべる家電」の便利さと難しさ
最近は、「電源が入りました」「ドアが開いています」など、音声で知らせてくれる家電が増えています。ただ、音声によるお知らせは便利な一方で、家の中に家電が増えると、「どの機械が鳴っているのか分からない」ということも起こります。特に高齢者にとっては、音だけで機器を判断することが難しい場合もあります。
■ 見守りに使える簡易ロボット
介護や見守りに利用できる、比較的安価な簡易ロボットも紹介されました。機能を絞ることで価格を抑え、短時間の見守りなど、限られた用途に使えます。
■ 認知症をテーマにした映画上映会
「こだいら認知症週間」に、認知症をテーマにした映画の上映会が開催されます。
映画を通して、認知症について知り、家族や周囲の人との関わりについて考える機会になりそうです。
上映作品:『父と僕の終わらない歌』
日時:11月21日(土)午後6時45分~8時30分
会場:ルネこだいら レセプションホール
>認知症センター/認知症疾患医療センター