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コラムとニュース columns and news

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オレンジカフェ

<オレンジカフェ>振り返り No.51

2025年4月23日実施

こんにちは。オレンジカフェスタッフです。
2025年度、第1回目のオレンジカフェを会場とオンライン(zoom)で開催しました。
先月に引き続き、話し合われた内容について、参加できなかった皆さまにもご紹介していこうと思います。
今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
認知症のガイドブックやレビー小体型認知症などの冊子や公開講座などの案内につきまして
・連携室のガラスばりの部屋のラックのところに置いてありますので、ご自由にお持ちください。

認知機能が進んでいる度合いはどのようにわかるのか?
・MMSEでの測定
・日常生活に変化がでているか?
・家事の状況など

小平市キャラバンメイトの会議で話し合われたこと。
①認知症の方のためのヘルプカード:
自分が望んでいること(やりたいことや続けたいことなど)を、安心してスムーズにできるために、自
分が使うカードです。周りの人に自分が望むことやちょっとわかってほしいこと、お願いしたいことを
書いておき、必要な時にだけ見せて使います。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170500.html

②中核症状という言葉:「それが本質だ」と強調しすぎるため、人間としての尊厳や可能性に焦点が当たりにくくなるという批判が出て、「認知機能の障害」や「認知症の症状」という言葉に言い換えられるように見直されてきているようです。

ボケ日和
梅沢富美男夫妻推薦。認知症の進行具合を、春・夏・秋・冬の4段階に分けて、そのとき何が起こるのか? どうすれば良いのか? を多数の患者さんのエピソードを交えて描いた、心温まるエッセイ。

長田先生からの論文
・アートセラピーは母数が少なすぎて、あまり有意差は出ていない。
・ゲーム(麻雀、囲碁、将棋、チェス、オセロ)などはエビデンスある。
・海外では老人ホームなどでは室内ゲームの方が実施されているようである。
例1)Simon Says(サイモン・セッズ)
認知機能(注意・抑制・記憶・判断など)を刺激するゲームとして特に注目されているようです。
例2)「Go/No-Goゲーム」や反応抑制タスクゲーム
海外では・色や言葉の切り替えに反応するゲームは、認知の柔軟性や判断力を刺激するといわれているようです。
日本では、同じようなゲームとして、「旗揚げゲーム(赤あげて、白下げないでのようなゲーム)」があげられます。