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コラムとニュース columns and news

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認知症センター便り

<オレンジカフェ> 振り返り No.43

2024年8月28日 実施

こんにちは。オレンジカフェスタッフです。
2024年度、第5回目のオレンジカフェを会場とオンライン(zoom)で開催しました。
先月に引き続き、話し合われた内容について、参加できなかった皆さまにもご紹介していこうと思っております。
認知症の人にやさしいデザイン
「認知症の人にやさしい広場ができました」と新聞で話題に。福岡市では、「認知症の人にも優しいデザインの手引き」を策定した。
  1. 色のコントラストをつけて見やすくする。
  2. ピクトグラムの活用。
  3. 看板は自然と目に入る高さ。
  4. 怖がる人がいるので大きな模様は使わない。
など30項目をまとめ街づくりに反映したとのこと。今後全国で普及してほしい内容である。

ヘルプカードの活用
ヘルプカードは必要な支援内容や緊急連絡先などを記載し、
鞄等に吊るすことで周囲が声掛けしたりと配慮しやすくなるものである。
困ったときに周囲に見せて助けを求めることもできる。
周囲が病気のことをわかってくれることで、丁寧に教えてもらえる。
まだ広く浸透していないため、SOSに答えられない現実もあるが、少しづつ啓発を図っていくことが大切である。

皆が楽しく参加するために
高齢者の集まりに参加することは、「生きがい」や「健康づくり」につながり、とても良いことである。
一方で、参加者の中には認知症と思われる方がいることもあり、参加者同士でトラブルになることもある。その対応について以下意見が出た。
  • 地域包括支援センターに連絡をする。
  • 市役所の高齢者支援課に連絡をする。
  • 参加できる場所があるのは本人にとっては恵まれた環境である。一方でトラブルが増えると本人もつらいし、他の参加者も行きたくなくなるのでは。
  • 認知症への理解を深めるために、「認知症サポーター養成講座」を皆で受講する。又は出張講座を依頼する。

帰宅願望について
認知症による帰宅願望は、認知症が原因で起こる行動・心理症状の一つ。その対応について、今回意見交換した。
  • 帰宅願望についての典型的な薬はない。向精神薬は転倒のリスクがあるため、屯用としてや就寝前に眠気の出る副作用のあるものを使うこともある。
  • 決まった時間に症状が出る場合は、その前に服用する。
  • 非薬物療法で症状が落ち着かないなら薬を使うのが一般的。
  • そわそわするなど、前兆のある方もいる。その方の好きなことをしていただくなど、気をそらすのはどうか。
  • 帰りたい理由がある場合もある。よく話を聞いてあげてほしい。
  • 夕方は周りも忙しく、パタパタする時間帯。「そろそろ帰らなきゃ。」と思わせてしまう。
  • 本能的に安心する場所に帰りたいと思うのではないか?
  • 新しい施設やグループ内に入ることがあるときは、ご自身の解説書(紹介文)のようなものを本人に作ってもらうのはどうか。周りの人に理解してもらうきっかけになるのでは。