てんかんを知る コラム&ニュース
<コラム>第40回 「音楽がつなぐ、こころと医療 ― 総合てんかんセンター・診療部主催コンサート」
国立精神・神経医療研究センター病院 総合てんかんセンター・てんかん診療部では、患者さんやご家族に、治療の合間に心安らぐ時間を届けたいという思いから、2026年1月28日と30日の2日間にわたって院内コンサートを開催しました。今回のコンサートは、毎年3月26日に世界各地で行われている、てんかんへの理解を広げる啓発の日「パープルデー」の趣旨にも通じる取り組みとして企画されました。音楽を通じて、てんかんを「正しく知り、共に生きる」きっかけを届けたいという思いが込められています。病院1階ホワイエに加え、3南病棟、4南病棟でも演奏が行われ、さまざまな世代の方に音楽を楽しんでいただく機会となりました。
演奏は、ヴィオラとピアノによるクラシック音楽を中心に披露され、静かに心に寄り添う作品から、明るく華やかな楽曲まで、幅広いプログラムが演奏されました。また、ジブリ作品から「崖の上のポニョ」「となりのトトロ」などの楽曲も披露され、手拍子とともに、付き添いのご家族や医療スタッフも自然と笑顔になり、病院という非日常の空間の中で、音楽を通じて「いつもの日常」を感じられるひとときが生まれました。患者さんやご家族が足を止めて聴き入る姿や、演奏後に「気持ちが落ち着いた」「久しぶりに音楽を楽しめた」といった声が聞かれ、音楽がもつ力をあらためて感じる時間となりました。
演奏を担当したのは、ドイツ・ベルリン出身のヴィオラ奏者エレナ・キュスナーさんと、ピアニストの細川瞳さんです。エレナさんは幼少期から音楽教育を受け、国際的に活躍する若手ヴィオラ奏者であり、現在はドイツで研鑽を積んでいます。細川さんはドイツおよび日本で学び、長年にわたり舞台や教育の現場で活動してきたピアニストです。お二人のあたたかく丁寧な演奏は、年齢や国籍、病気の有無を超えて、多くの人の心に静かに届いていました。
てんかん診療では、発作の治療だけでなく、生活の質やこころの安定も非常に重要です。音楽は直接的な治療ではありませんが、不安を和らげ、気持ちを前向きにする力をもっています。今回のコンサートが、患者さんやご家族にとって「少し気持ちが軽くなる時間」であると同時に、てんかんへの理解を深めるきっかけとなっていれば幸いです。
今後も、てんかんセンター・診療部では、医療と文化・芸術をつなぐ取り組みを大切にしながら、患者さんに寄り添った医療を続けていきたいと考えています。
文責:倉持泉(てんかん診療部・精神科医師)
演奏は、ヴィオラとピアノによるクラシック音楽を中心に披露され、静かに心に寄り添う作品から、明るく華やかな楽曲まで、幅広いプログラムが演奏されました。また、ジブリ作品から「崖の上のポニョ」「となりのトトロ」などの楽曲も披露され、手拍子とともに、付き添いのご家族や医療スタッフも自然と笑顔になり、病院という非日常の空間の中で、音楽を通じて「いつもの日常」を感じられるひとときが生まれました。患者さんやご家族が足を止めて聴き入る姿や、演奏後に「気持ちが落ち着いた」「久しぶりに音楽を楽しめた」といった声が聞かれ、音楽がもつ力をあらためて感じる時間となりました。
演奏を担当したのは、ドイツ・ベルリン出身のヴィオラ奏者エレナ・キュスナーさんと、ピアニストの細川瞳さんです。エレナさんは幼少期から音楽教育を受け、国際的に活躍する若手ヴィオラ奏者であり、現在はドイツで研鑽を積んでいます。細川さんはドイツおよび日本で学び、長年にわたり舞台や教育の現場で活動してきたピアニストです。お二人のあたたかく丁寧な演奏は、年齢や国籍、病気の有無を超えて、多くの人の心に静かに届いていました。
てんかん診療では、発作の治療だけでなく、生活の質やこころの安定も非常に重要です。音楽は直接的な治療ではありませんが、不安を和らげ、気持ちを前向きにする力をもっています。今回のコンサートが、患者さんやご家族にとって「少し気持ちが軽くなる時間」であると同時に、てんかんへの理解を深めるきっかけとなっていれば幸いです。
今後も、てんかんセンター・診療部では、医療と文化・芸術をつなぐ取り組みを大切にしながら、患者さんに寄り添った医療を続けていきたいと考えています。
文責:倉持泉(てんかん診療部・精神科医師)
ホワイエでの演奏後の写真 左から、住友医師、朴研究生、谷口医師、倉持医師、エレナさん、細川さん
病棟ではエレクトーンとヴィオラで演奏しました
体調により病棟外に出られない患者さんにも、演奏を楽しんでいただきました