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てんかんを知る コラム&ニュース

<コラム> 第37回 「てんかんの身体リハビリテーション」

てんかんは脳の病気のため、高次脳機能から身体機能にさまざまな症状が出現します。
身体リハビリテーション部では、そのような身体の問題に対し運動療法や装具療法を行い、日常生活を送りやすくなるためのお手伝いをしています。
当院での小児てんかんリハビリの取り組みの一部をご紹介します。
 

まずは評価

リハビリでは効果判定をするために、客観的な指標を大切にしています。
基本的な身体機能を表す筋力や、関節の可動範囲など、疾患別にさまざまな評価方法が定められています。
小さなお子さんだと、しっかり評価することが難しい場合も多いので、当院では動画や写真、動作解析装置を用いて評価することがあります。
 
 
写真1:リハビリ室の動作解析装置

写真1:リハビリ室の動作解析装置


脳外科手術後はなるべく早いリハビリを

リハビリの世界では、術後の早期離床・早期介入が常識になってきています。
小児でも同様で、全身状態に問題がなければ、術後、なるべく早くベッドから離れて動く練習をするようにしています。
ときには、自主トレーニングとして保護者の方にご協力をいただくこともあります。
特に小児では、脳の可塑性(神経細胞のつながりが変化し適応していく能力)が期待されていることもあり、積極的に全身を動かしていくことを心がけています。

 

写真2:起立台、長下肢装具使用例

写真2:起立台、長下肢装具使用例


 

今後の研究に向けて

てんかんの身体リハビリは研究途上の分野であり、どのような介入が効果的かわかっていないことも、まだ多くあります。
当院の身体リハビリテーション部では、少しでも効果的なリハビリを提供していくために、研究を積極的に行なっています。
ぜひ研究にご参加いただけますと幸いです。 
 

文責:身体リハビリテーション部 理学療法士 松永彩香
 

総合てんかんセンター
身体リハビリテーション部