てんかんを知る コラム&ニュース
<コラム>第39回 「市販薬とてんかんについて」
てんかんを既往にもつ患者さんが市販薬を服用する際は、注意が必要なことがあります。
特に風邪薬、鼻炎、アレルギーのお薬や胃薬などをご自身で購入し服用される場合には、主治医、薬剤師へ確認していただくようにお願いしています。
理由は、市販薬の成分がてんかん発作を起こりやすくしたり、内服している抗てんかん発作薬の血中濃度を変動させたりすることがあるからです。
代表的な成分の例は、下の表をご覧ください。
注意または禁忌となる成分の例
| 薬効 | 成分 | 注意点 |
| 抗アレルギー剤 | ケトチフェンフマル酸塩 | 脳に移行しやすく、けいれんを抑える働きを弱めたり(閾値の低下)、中枢神経を刺激して、てんかん発作を誘発または悪化させる可能性がある ※ケトチフェンフマル酸塩はてんかん既往のある方には禁忌 ![]() |
| クロルフェニラミンマレイン酸塩 | ||
| 抗アレルギー薬 乗り物酔い止め |
ジフェンヒドラミン | |
| 制酸剤、胃薬 | 特にマグネシウム、アルミニウムを含むもの | 特定の抗てんかん発作薬(フェニトイン、ガバペンチン)の吸収を阻害し、抗てんかん発作薬の血中濃度を下げる |
花粉症や鼻炎の治療薬、乗り物酔い対策のお薬などで上記の成分を含まないものは、てんかん患者さんに禁忌ではありませんが、ご自身で市販薬を選んで購入される場合には、事前に主治医へ相談するか、薬局やドラッグストアの薬剤師にお薬手帳をお見せいただき、問題がないかご相談ください。

文責:薬剤部 千葉杏子 薬剤師
