薬物依存症センター
| 電話番号 | 042-341-2711 |
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| 内線 | ------ |
| 受付時間 | 9:00 |
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| 休診日 | 土、日、祝祭日、年末年始 |
診療内容・特色
NCNP では、2014 年以降、厚生労働省の依存症治療拠点病院事業において薬物依存症に関する全国拠点を担ってきましたが、さらに取り組みを加速させ、わが国における薬物依存症の治療をリードする中心的機関となるべく、2017年9月に薬物依存症治療センターを開設することとなりました。
当センターでは、これまでNCNP 内において展開されて生きた薬物依存症に対する医療サービスを集約化し、病院と研究所とが有機的に連携することはもちろん、地域の様々な関係機関とも支援ネットワークを構築しながら、患者さま、およびそのご家族に良質な医療サービスを提供することを目指しています。同時に、危険ドラッグの成分分析や毒性評価や、新たな心理社会的治療プログラムの開発や薬物療法などの生物学的治療法の開発を行い、その研究成果を迅速に臨床に還元し、薬物依存症に対する先端的な診断・治療サービスを確立すべく努力していきたいと考えております。
NCNP における取り組みの歴史
NCNP での薬物依存症に対する取り組みは、2005 年からの NCNP 内に設置されている医療観察法病棟におけるアルコール・薬物使用障害治療プログラムの立ち上げに始まります。現在も継続実施されるだけでなく、国内各地の医療観察法指定医療機関に普及しています。2009 年 10 月には「薬物依存症外来」を立ち上げ、2010 年 1 月より依存症集団療法を開始し、2017 年 8 月末までに述べ約 600 名の薬物依存症患者さんの治療実績を積み重ねています。このプログラムは、2016 年の病院評価機構の監査において意義ある実践として高い評価も受けました。
また、2006 年より Serigaya Methamphetamine Relapse Prevention Program(SMARPP)を開発しました。このプログラムは、2016 年度診療報酬改定において、「依存症集団療法」として診療報酬加算対象となり、2018年現在までに国内 36 箇所の精神科医療機関と 35 箇所の精神保健福祉センターで実施されており、普及に努めてきました。診療報酬算定に際しての「施設基準」取得のための研修会
現在まで 9 回の開催で既に約 800 名超の受講修了者を輩出しています。

臨床研究
病院と研究所との協働により、以下のとおりさまざまな臨床研究を実施しています。
1.精神科救急病棟簡易介入プログラムの開発と効果に関する研究
2.薬物依存症専門外来受診患者の転帰調査
3.薬物依存症家族支援プログラムの開発と効果に関する研究
4.医療観察法病棟入院患者の薬物関連精神障害に関する観察研究
5.覚せい剤依存症患者に対するイフェンプロジルの効果に関する臨床研究
6.精神科治療薬の適正使用のための薬・薬連携に関する研究

その他の活動
研究活動の他、地域関係機関に対する教育・連携活動も積極的に行っています。以下のような活動を通して、薬物依存症者とその家族を重層的に支援する地域連携モデルを構築し、全国に普及を進めてまいります。
1.教育・連携: 新患カンファレンス(毎週木曜日17時~17時半)、症例研究会(毎月第2・第4月曜日18時~19時)
2.地域保健機関との連携: 東京都多摩立川保健所、東京都多摩府中保健所、東京都多摩小平保健所、東京都立多摩総合精神保健福祉センター、東京都立中部総合精神保健福祉センター、東京都立精神保健福祉センターへの定期的な助言者の派遣、ならびに事例検討会への参加
3.東京保護観察所立川支部との連携: 薬物事犯者集団処遇プログラムの立ち上げ、ならびに継続的な助言・指導
4.厚生労働省依存症拠点機関事業における薬物依存症に関する全国拠点機関としての活動: 医療者、相談支援者、民間回復施設職員を対象とした各種研修会の企画・実施
主な症状・対象の疾患と外来
対象の疾患と外来
薬物依存症専門外来
【Email申込・WEB申込不可・医療機関申込不可】 ※Email申込は只今準備中
アルコール依存症や薬物依存症に対する診断と治療を行います。
薬物依存症は、身体的および精神的な依存が生じる疾患で、日常生活や健康に大きな影響を及ぼします。
当外来では、薬物療法、心理療法、リハビリテーションなどをご提供し、患者さんの依存症からの回復をサポートします。
SMARPP(Serigaya Methamphetamine Relapse Prevention Program)
REAL生活プログラム
「依存物質・行為をいきなり断つのは辛いなぁ…でも、なんとかしたいとは思うけど…」
そんな方におすすめのプログラム
職員との面談や毎回テーマの違う内容のワークなどを通して、
自分らしく生きるを模索します。
薬物依存症センターと連携して実施しております。
※このプログラムは当院に主治医のいる方に限らせて頂いています。
パンフレットはこちら
スタッフ
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松本 俊彦(薬物依存症センター) 精研 薬物依存研究部長
- 経歴
- 佐賀医科大学 1993年卒
- 専門分野・資格
- 精神保健指定医 精神保健判定医 日本精神神経学会精神科専門医・指導医