NCNP病院

診療科目・部門 clinical department

診療科目・部門 clinical department

物質使用障害治療プログラム(SMARPP)

SMARPP(Serigaya Methamphetamine Relapse Prevention Program:スマープ)


SMARPPは当院で開発された薬物依存症の専門的治療プログラムであり、2006年から当院薬物依存症外来にて実施しています。2016年には「依存症集団療法」として診療報酬加算対象となりました。プログラムでは、認知行動療法に基づくテキストを用い、グループで話し合いながら回復に向けた取り組みを行っていきます。NCNPの薬物依存症センターは、薬物依存症治療の開発や普及、人材育成に関して中心的な役割を担っており、現在、全国各地の病院や精神保健福祉センター等でSMARPPをベースとしたプログラムが実施されています。
本プログラムは毎週1回約90分、医療スタッフと回復者スタッフで共同実施しています。1クール26回ですが、どの回からでも参加することができ、繰り返し参加することも可能ですので、複数クール継続して参加される方も多いのが特徴です。
 

こんなことで困っていませんか?

・違法薬物や処方薬、市販薬をやめたいのにやめられない
・やめ続けようとするものの、気持ちが揺らいでしまう
・周囲に相談できず、一人で抱え込んでしまう
・使用してしまうきっかけがある(ストレス、対人・家族関係、気分)
・ご家族からやめるように言われている。あるいはやめ方がわからない。
 

<当院のSMARPPの特徴>

・安全な場を提供します

薬物に関して話しづらいことや相談しにくいことでも自由に話せるよう工夫しています。
依存症はやめたいけれどやめられない病気ですので、使用が止まっていなくても参加することができます。

・つながりを重視しています

薬物依存症は孤立の病と言われています。当院のSMARPPでは回復者スタッフと共同運営していますので、民間リハビリ施設や自助グループとのつながりも作れます。

・対処スキルの獲得を目指します

構造化されたプログラムを通して回復のプロセスをたどる道筋や自分にとっての引き金、あるいは「錨(欲求に流されるのをとどめてくれるもの)」を探し、注意サインを探していくことができます。
 

参加方法

薬物依存症専門外来を受診していただき、プログラム参加についてご相談ください。