NCNP病院

診療科目・部門 clinical department

診療科目・部門 clinical department

睡眠専門外来

睡眠専門外来では、日本睡眠学会総合専門医による診断・治療、日本睡眠学会専門検査技師による検査、臨床心理士による不眠症に対する認知行動療法を行っています。中学生以下は、小児神経科で専門の医師が担当しています。脳神経内科疾患に伴う様々な睡眠障害に対しては脳神経内科医と、また、精神疾患に伴う様々な睡眠障害に対しては精神科医と、それぞれ連携し診療しています。

受診予約をご希望の方は、以下の問診票と睡眠日誌をご記入いただき、受診当日に持参してください。
※「当院の睡眠専門外来について」および「小児睡眠外来について」もご覧ください。
※2022年10月より、医療機関から直接のご紹介または診療情報提供書(紹介状)をご持参の方のみ、予約可能となります。

-予約方法

<問診票>
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<睡眠日誌(縦型)>
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<睡眠日誌(横型)>
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EXCEL
 

睡眠専門外来の診療内容


1.問診・検査等
事前に提出していただいたFAX申込書や診療情報提供所をもとに、睡眠に関する詳細な問診を行います。患者さんごとに必要な検査を受けていただき、睡眠障害の診断、治療方針の決定を行います。症状によっては、睡眠検査よりも先に精神科や脳神経内科、内科等への受診をお勧めする場合もあります。

血液検査
心電図検査
頭部画像検査(MRIなど)
終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)
反復睡眠潜時測定検査(MSLT検査)

MSLT検査は、日中の眠気を測定する検査です。日中9時、11時、13時、15時、17時に、約20分程度眠っていただき、眠るまでの早さからどの程度眠気が強いかを判定します。MSLT検査は、PSG検査の翌日に行います。当院では、月曜日(PSG検査)〜火曜日(MSLT検査)に実施しています。MSLT検査の前は2週間以上、十分な睡眠時間を確保するようにしていただきます。内服薬がある場合は、一部制限をさせていただく場合があります。また、MSLT検査当日は、検査以外の時間は眠らないようにしていだきます。

費用:PSG検査を含め、全部で5万円程度かかります(健康保険利用時、3割負担の場合)。
※入院保障金として現金1万円を持参してください。
※MSLT検査の場合は6万円程度かかります(健康保険利用時、3割負担の場合)。

2.薬物療法
不眠症以外にも、不眠症状を認める睡眠障害はたくさんあります。それぞれの疾患や患者さんの症状に合わせて、適切な薬を提案します。無理のない睡眠薬の減薬指導も行っています。

3.睡眠日誌やアクチグラフ(活動量計)を用いた睡眠状態の把握

4.不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)
専門の臨床心理士が一対一で行います。不眠が続いてしまう生活スタイルや考え方の「くせ」を直すポイントを日常生活の中で実践し、安眠を取り戻していきます。認知行動療法によって治療を終えた後も不眠になりづらい習慣・体質を身につけることができ、不眠再発のおそれも大変低くなります。
※2025年4月以降、担当者の欠員により「不眠症に対する認知行動療法」を提供することができません。提供体制が整い次第、改めてお知らせします。

5.睡眠力アッププログラム
少人数のグループで行い、作業療法士が担当します。睡眠に必要な知識のレクチャーだけでなく、よりよい睡眠を得るための体験も行います。そして日中の過ごし方や環境設定などについて参加者が相互に学び合い、それらを日常生活で実践することによって睡眠に関連する困りごとの軽減を図ります。

プログラム詳細は、【こちら

6.光治療(高照度光療法)
高照度光には、生物時計のリズムを変える作用があります。この作用を利用して、生物時計の刻むリズムが社会生活に合わせられなくなっている概日リズム睡眠・覚醒障害に対して、光治療を行います。ご家庭で実施するのが難しい場合には、当院では入院による光治療を実施しています(原則的には3週間、精神科病棟での入院治療)。

眠りと目覚めのコラム「睡眠・覚醒相後退障害の治療プログラム」のページの「4.入院治療プログラムについて」もご参照ください。


入院での治療を行うことで、自宅にいるよりも消灯・起床時刻や食事の時間など、規則正しい生活にリセットしやすくなります。

7.CPAP療法、口腔内装置
睡眠時無呼吸症候群に対して、重症の方には持続陽圧呼吸療法(CPAP)による治療を導入し、無呼吸外来に通院していただきます。自宅から通いやすいCPAP診療対応可能なクリニック等への紹介も行っています。保険診療では、CPAP機器をレンタルで使用していただくことになります。月に1回外来に受診していただき、CPAP治療を行っている間の無呼吸の状態や、使用状況などを外来で診察いたします。

軽症~中等症の方は歯科と連携し、口腔内装置(マウスピース)の作製も行っています。

 

対象の外来診療科目

睡眠障害専門外来

紹介状必須・WEB申込可・医療機関申込可】
不眠症や過眠症、閉塞性睡眠時無呼吸などの睡眠障害に対する診断と治療を行います。 睡眠障害は、睡眠の質や量に影響を及ぼし、日常生活や健康に悪影響を与えることがあります。 当外来では、睡眠衛生指導、薬物療法、CPAP療法などを通して、患者さまの睡眠の質向上をご支援いたします。
※睡眠専門外来について、くわしくはこちら
※WEB申込は、診療情報提供書(紹介状)が必要です。通院中医療機関、または、かかりつけ主治医にご相談ください。

小児 睡眠障害専門外来

【WEB申込可・医療機関申込可】
子どもの睡眠・覚醒リズム障害や過眠症など、睡眠障害の診断と治療を行います。
睡眠障害は、子どもの成長や発達に悪影響を及ぼすことがあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。
当外来では、睡眠衛生指導、行動療法、必要に応じて薬物療法を行います。
活動量計を用いた診察や終夜睡眠ポリグラフ検査などの検査も行います。 診察ご希望の際は小児睡眠新患(専門外来)をご予約ください。
※小児睡眠外来(専門外来)について、くわしくはこちら

睡眠力アッププログラム

 睡眠の仕組みや、より良い睡眠を得るための日中の過ごし方や
 環境設定などをグループで学び・体験するプログラムです。
 開催日については、お手数ですが電話にてお問合せください。
 睡眠障害センターと連携して実施しております。
 
 
パンフレットはこちら