NCNP病院

診療科目・部門 clinical department

診療科目・部門 clinical department

限局性学習障害

限局性学習症(学習障害(Learning Disabilities(LD))は、知的面や学習意欲には問題がなく、教育環境も整っているにもかかわらず、「読む」「書く」「計算する」「聞く」「話す」「推論する」といった学習に必要な基礎的な能力のうち、一つないし複数の特定の能力についてなかなか習得できなかったり、うまく発揮することができなかったりすることによって、学習上、様々な困難に直面している状態をいいます。
LDの原因は未だにわかっていないことも多く、文字と音を結び付けることに困難がある、視覚認知に問題がある等様々な説が唱えられています。原因がはっきりしていないこともあり、治療法も確立されていません。診断の後にトレーニングを行う、合理的配慮を求めることが一般的です。
ただし、他の神経発達症(自閉スペクトラム症、注意欠如多動症、協調性運動症等)が併存している場合には、そちらの治療を行うことで学習面の問題が軽減する場合もあります。
 

症状

ひらがな、カタカナ、漢字など文字を読むことが(年齢不相応に)苦手
文字を読むことはできるが書けない・苦手
文字を読むことはできるが遅い、スムーズではない
文章を読む時に一文字ずつ押さえながら読むと読みやすい
作文が苦手
数字や数の概念がわからない
計算が苦手
筆算が苦手
図形の問題が苦手

対象の外来診療科目

学習障害専門外来

医療機関専用・WEB申込不可】
学習障害専門外来では、読み書きや計算が困難な子どもに対する診断と支援を行っています。
学習障害は、知的能力は正常でも特定の学習領域での困難が見られる疾患です。
当外来では、教育的評価、学習支援プランの作成、学校との連携を行い、子どもの学習をサポートします。