院長のご挨拶と理念
ごあいさつ
令和7年(2025年)4月1日に、国立精神・神経医療研究センター病院長に就任しました戸田 達史と申します。
国立精神・神経医療研究センターは、脳とこころの病の克服に取り組むナショナル・センターです。病院と研究所が一体となり、精神疾患、神経疾患、筋疾患、及び発達障害の克服を目指した研究開発を行い、その成果をもとに高度先駆的医療を提供するとともに、全国への普及を図ることを理念としています。そのため、病院のほか、2つの研究所、トランスレーショナル・メディカルセンター、メディカル・ゲノムセンター、認知行動療法センター、脳病態統合イメージングセンターが設置され、ニーズに応えられるよう、研究の推進に努めております。一方で当院は地域の当該疾患患者の中心的位置付けでもあり、地域の医師会と連携し地域医療にとりくみ、「Live Locally, Grow Globally」地域に生き世界に伸びる、をめざしていきたいと思っています。そしてグローバルに国内外に開かれ、臨床・研究両分野のコラボレーションにより「なおる精神・神経疾患」をめざしていきたいと思っています。
一人でも多くの患者さんに笑顔で帰っていただけるそんな病院にしていきたいと考えており、すべての職員とともに努力して参りたいと思いますので、何卒よろしくお願い致します。
2025年4月
国立研究開発法人
国立精神・神経医療研究センター病院
病院長 戸田 達史

戸田 達史
病院の理念
研究所と一体となって診療と研究に取り組み、精神・神経・筋疾患と発達障害の克服を目指します。
基本方針
- 研究成果を医療に生かします。
- 高度な医療を優しく提供します。
- 人材を育て、情報を全国に発信します。
臨床倫理指針
- 患者さんの権利を尊重し、公正かつ質の高い医療を安全に提供します。
- 患者さんへ医療内容を丁寧に説明し、患者さんの自己決定権を尊重します。
- 守秘義務と個人情報の保護を徹底します。
- 先進医療や生命の尊厳にかかわる問題については十分に審議した上で医療を提供します。
- 臨床研究については倫理委員会において審議された結果に従い実施します。
輸血を拒否する患者に関する当院の治療方針
基本方針
当院では、宗教上等の理由により輸血を拒否する患者に対し、以下のとおり、「相対的無輸血治療」の方針で対応いたします。
対応
当院では、宗教上等の理由により輸血を拒否する患者に対し、以下のとおり、「相対的無輸血治療」の方針で対応いたします。
-
無輸血治療を行うべく、可能な限りの努力はいたします。しかし、患者の生命に危険が及び、輸血により死亡の危機が回避される場合には生命尊重の立場を優先し、輸血同意書が取得されていない場合でも輸血治療を行います。
1)輸血を行う可能性のある治療も前には、十分な説明をしたうえで可能な限り「輸血治療の同意」をいただく努力をいたします。
2)輸血を行う可能性のある治療も前には、十分な説明をしたうえで可能な限り「輸血治療の同意」をいただく努力をいたします。
3)当院では「絶対的無輸血治療」に同意する「免責証明書」には署名・捺印はいたしません。 - 以上の方針は、患者の意識の有無、成年・未成年の別に関わらず適用します。
- 自己決定が可能な患者、患者の保護者、または代理人の方に対しては当院の治療方針を十分に説明し、ご理解いただけるように努力いたします。しかし、どうしても同意が得られず、上記の相対的無輸血治療の方針に同意いただけない場合には当院での治療は困難であるため、他院での治療をお勧めします。