NCNP病院

診療科目・部門 clinical department

診療科目・部門 clinical department

光トポグラフィー

近赤外線光トポグラフィー(Near-infrared Spectroscopy: NIRS)は近赤外光を用いた計測技術です。生体への応用は1977年、Jöbsisが脳のヘモグロビン(Hemoglobin: Hb)濃度測定を初めて報告し、以後、生体計測装置として発展しました。光を使っているため非侵襲的に検査ができる点がNIRSの最大の強みです。この利点を活かすことで臨床応用されています。精神科分野では1996年に初めて研究報告がされ、2000年代以降は精神科での研究が盛んに行われました。精神科診断の鑑別補助検査の有用性が評価されて2009年に先進医療に承認されました。先進医療を経て2014年には保険適用され、現在は保険診療抑うつ症状の鑑別補助検査として臨床で活躍しています。対象は治療抵抗性うつ病、鑑別診断補助検査として実施しています。

  • 近赤外線という光を使用して脳の働きを調べます
  • 抑うつ状態の原因となっている精神疾患の鑑別診断を補助する検査です
  • 先進医療を経て保険適用になりました
  • 検査用の帽子をかぶり、リラックスした状態で受けていただきます

症状

抑うつ状態を呈するのはうつ病だけではありません。双極性障害や統合失調症、認知症、不安症、強迫性障害など、いろいろな精神疾患でも抑うつ状態になることがあります。光トポグラフィー検査は、その中でも特に、うつ病、双極性障害、統合失調症の鑑別補助検査に用いられています。

対象の外来診療科目

気分障害専門外来

医療機関専用・WEB申込不可】
気分障害外来では、うつ病や双極性障害などの気分障害に対する診断と治療が行います。
うつ病は、持続的なゆううつ感や興味喪失、疲労感などが特徴で、双極性障害は、極端な気分の高揚と低落を繰り返すことが特徴の疾患です。
当外来では、薬物療法、心理療法、リハビリテーションなどを行い、患者さんの気分の安定と社会復帰を目指します。

統合失調症専門外来

医療機関専用・WEB申込不可】
統合失調症専門外来では、統合失調症を中心とした精神病性障害の診断と治療を行います。
統合失調症は、思考の混乱や妄想、幻覚などを特徴とする疾患で、日常生活に大きな影響を及ぼします。
当外来では、薬物療法や認知行動療法、家族療法などを組み合わせ、患者さんの症状を軽減し、社会復帰をサポートいたします。